第36章

翌日、周防緋音はいつも通り出社した。

会社に到着するなり、受付嬢が彼女を見てあからさまに軽蔑の色を浮かべた。昨日のグループチャットでの騒ぎを当然目にしていたのだろう。

「まさか、渡辺さんに縋り付いて復職をお願いしに来たんじゃないでしょうね?」

「クビになったんだから、もう未練がましく付きまとうのはやめたらどうですか」

周防緋音は彼女を無視して通り過ぎ、彼女の目の前で社員証をかざしてゲートを通過した。

残された受付嬢は、信じられないといった表情で立ち尽くす。

彼女は解雇されたのではなかったのか?

なぜまだ会社の社員証が使えるの?

その頃、周防緋音はすでにエレベーターの中にいた。...

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