第40章

鹿島は気に入らないことがあると、すぐに罵声を浴びせ始めた。

「私だって欲しい人材だが、渡辺さんが彼女にもっといい場所を与えたんだろう?」

二人の激しい言い争いを見かねて、渡辺光一が割って入る。

「よしなさい。たかが一つのプロジェクトで、何をそんなに騒ぐことがある」

その一言で、二人は押し黙った。

例会はすぐに終了した。周防緋音はマグカップを抱え、会議室を出て開発部へと向かう。

背後から、辻本十流が飛ぶような足取りで追いかけてきた。

「何をそんなに急いでる?」

周防緋音はようやく足を緩め、微かな笑みを浮かべた。

「鹿島さんにまた難癖をつけられるのが嫌で」

「開発部でいじめら...

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