第41章
「小林さん、落ち着いて。泣かないで、話を聞くから」
泣きじゃくる小林の姿を見て、周防緋音はすぐに駆け寄り、その背中をさすって慰めた。
小林は涙ながらに、ここ数年の周防隆邦による理不尽な扱いや、亡き大旦那様と大奥様への尽きせぬ思慕を訴えた。
老いた目から止めどなく溢れる涙と、その悲痛な訴えに、緋音は差し出された小林の手を強く握り返した。胸の奥が締め付けられるようだ。
周防隆邦の専横は、もはや目に余るものがある。
「小林さん、私が必ず何とかするから。公道は私が取り戻す」
緋音の脳裏に、以前白川和夜が新しい家政婦を雇うと言っていたことがよぎる。
彼女は決意を込めた眼差しで小林を見つめ...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
縮小
拡大
