第48章

静川旭輝は、まるで壊れたレコードのように耳元で喋り続けている。

その声は、脳内でブンブンと飛び回る蝿の大群のように騒々しく、神経を逆撫でするほどの不快感をもたらしていた。

煌々とした照明が、会場の主役である美男美女の二人を照らし出している。

白川和夜の瞳は、凪いだ海のように静まり返っていた。一瞬、彼と視線が交差したが、彼はすぐに興味なさそうに視線を逸らし、その場を離れていく。

周防緋音は大きく息を吸い込むと、まとわりつく静川旭輝の手を力任せに振り払い、怒りを露わにして睨みつけた。

「目が節穴なら病院に行けば? 私のどこが羨ましがってるように見えるのよ」

「お前……」

静川旭輝の...

ログインして続きを読む