第51章
看護師は白川和夜に軽蔑と呆れを含んだ冷ややかな視線を投げかけてから、病室を出て行った。
周防緋音の眼縁も赤く腫れ上がっている。
白川和夜は眉をひそめた。
「事実を言ったまでだ」
周防緋音は思った。彼はその一言がどれほどの殺傷力を持っているか、根本的にわかっていない。
彼が口を開くたび、無数のナイフで心臓を滅多刺しにされているような気分になる。
言葉にできない酸っぱい痛みと、重苦しい苦痛が胸に広がっていく。
彼女はいっそのこと何も聞きたくないとばかりに頭から布団を被り、彼に背を向けて横になった。
白川和夜はベッドの脇に立ち尽くし、なぜ彼女が癇癪を起こしているのか理解できなかった...
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