第104章忍耐力の喪失

アーサーはまるで雷に打たれたかのようにその場に凍りつき、サイラスの手に握られたジュエリーを凝視していた。

その輝きは、メディアで目にしたものと全く同じだった!

ヴィンセントは、このジュエリーセットを厳選しデザインしたのはアストリッドだと言った。つまり、彼がずっと探し求めていた宝石鑑定の専門家とは、アストリッドのことだったのだ!

仮面オークションでひときわ眩い光を放っていたあの人物!

アーサーの胸は瞬時に歓喜で満たされたが、その笑みは数秒ももたず、激しい怒りへと変わった。

彼が喉から手が出るほど味方に引き入れたかったあの謎の人物が、まさか自分の娘だったとは!あれほどの才能を持ちながら、...

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