第128話大丈夫、ここにいるよ

アストリッドは灰皿が飛んできた方向へ目を向けた。ソファにはアーサーが座り、激怒した面持ちで彼女を睨みつけていた。

「どこの馬の骨とも知れん弁護士と結婚して身を持ち崩したというのに、よくも顔を出せたものだな!」

「わしらまでお前の恥晒しに巻き込まれるのはご免だ。結婚式に出席するなどと、ゆめゆめ思うなよ!」

アーサーはアストリッドに対して、顔を合わせるたびに失望を深めていた。彼女はプレスコット家に何の貢献もしていないばかりか、彼や一族に泥を塗ったのだ。こんな娘なら、いっそ勘当してしまったほうがましだった。

彼のそばには、キャサリンとイザベラが座っていた。アストリッドが部屋に入る前、二人は笑...

ログインして続きを読む