第168話監禁されたイザベラ

アストリッドは黙って耳を傾けながら、スプーンですくったかき氷をそっと口に運んだ。冷たくてほんのり甘い味わいが、口の中をさっぱりとさせてくれる。

レイチェルでさえ、ロルフの振る舞いが普通ではないことに気づいていた――彼にはどこかおかしなところがあった。ここ数年、何事にも無関心なふりをしてきた彼だが、他に事業を手掛けているわけでもない以上、プレスコット宝飾店の内部事情を把握しているはずがないのだ。

それなのに、なぜ彼はわざとプレスコット宝飾店を崖っぷちに追い込もうとしているのか? 彼の本当の狙いは一体何なのだろうか。

アストリッドからの返事がないため、レイチェルはスマートフォンを取り出して画...

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