第52章宝物の開示

オークションのスタッフがイザベラとオリバーの個室に近づき、彼らの意向を伺った。

「ただいまより、落札された原石のカットを行ってもよろしいでしょうか?」スタッフは丁寧な口調で尋ねた。

階下では、すでに展示エリアの周りに人だかりができていた。今夜、誰が一番の幸運を手にするのかと、誰もが興味津々だった。

「やれ」オリバーは横柄な態度で命じた。

その指示を受け、スタッフは必要な道具を準備するため、急いで階下へ向かった。

「アストリッド、あなたも一緒に見に来る勇気はある?」オリバーの同意を得てすっかり得意げになっていたイザベラは、真っ直ぐにアストリッドへ自己満足の笑みを向けながら言った。

「...

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