第53章:紛れもない成功

オークションのスタッフは、鉱石の原石を次々と切断し続けた。

イザベラの顔色は完全に青ざめていた。その傍らに立つオリバーの表情も、決して良いとは言えなかった。

彼らが選んだ原石からも質の良い宝石は出ていたが、半分が石で半分が宝石というその結果は、ほぼ純粋な宝石の塊であるアストリッドの原石と比べると、ひどく滑稽に見えた。

「奥様、まだ原石が一つ残っていますな。それも開けてみましょうか?」見物人の中にいた初老の紳士が、期待に目を輝かせながらアストリッドを見て尋ねた。

「ええ、もちろん」アストリッドはためらうことなく答えた。もはや謙遜したり、隠し立てしたりする理由はどこにもなかった。

イザベ...

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