第8章ソファーの向こう側

「アストリッドの前では、あんなにあっさりと全否定したくせに」イザベラはからかうように言い、オリバーをドアの方へ押しやりながら、その胸を指でふざけて突いた。

オリバーは彼女の手首を掴み、その手を自分の胸の上へと導いた。「感じるか? 俺の心臓がお前を求めて叫んでいる」彼は囁いた。その露骨な言葉に、イザベラはくすくすと笑い声を漏らした。

「アストリッドにもこんな風に話すの?」彼女は尋ねた。

オリバーの手に力がこもり、その声には苛立ちが混じっていた。「あいつの話はするな。鬱陶しい」付き合って三年になるというのに、まともにキスすらしたことがない。プレスコット家との繋がりがなければ、とうの昔に愛想を...

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