第96章新しい思い出

オータムは、今にも歩み寄ってその口を引き裂いてやりたいとでも言わんばかりに、キャサリンを鋭く睨みつけた。

しかし、痛いところを突かれたはずのキャサリンは激昂しなかった。それどころか、得意げで勝ち誇ったような笑みを口元に浮かべていた。

後妻だからなんだと言うのだ。アーサーは今でも彼女の言うことに何でも従う。彼の財産は遅かれ早かれ、すべてイザベラのものになる。アストリッドには一銭も渡るものか!

実の娘だからといって何になる!一人はすでに追い出され、もう一人も彼女の完全な支配下に置かれているのだ。

「オータムおば様、喉はお渇きではありませんか?使用人がチキンスープを作ったところなんです。味見...

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