第104章 自業自得だ

 ――莉緒を失って当然だ。

 ――身から出た錆で、誰ひとり味方がいなくなって当然だ。

 どんっ!

 誰かの重い拳が容赦なく腹にめり込み、吉野結人は「ぐっ……」と喉を詰まらせて折れ曲がった。込み上げた酸い胃液が血の筋を引き、床へ吐き散らす。

 ついに耐えきれず、結人の視界がぶつりと途切れた。

 ……

 どれほど時間が経ったのか。

 吉野結人は、重たい瞼をようやく持ち上げた。

 見慣れた天井。鼻につく消毒液の匂い。

 ――病院だ。

 胸がひゅっと縮む。はっと首を巡らせると、ベッドの脇に、車椅子の吉野母がいた。

「……母さん」

 吉野母はすぐ身を乗り出した。泣き腫らした目で...

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