第107章 この子はたとえ障害があっても彼女は欲しい

 アンドリューは、すでに浅野莉緒の姿が消えたモニターを見つめながら、口元の笑みをいっそう深めた。

 あの女――頭が切れる。それに、肝も据わっている。

 だが、ひとつ読み違えていた。

 その気になれば、国家安全保障局の防犯カメラですら、彼は引っ張れるのだ。

 しばし考え、アンドリューは一本の電話をかけた。

 相手はすぐに出た。だが、向こうから声はない。聞こえてくるのは、張りつめた呼吸だけだった。

「ハニー、そんなに緊張してどうした?」

 アンドリューはくすりと笑う。

 やがて、小林莉那の震える声が返ってきた。

「何の用で電話してきたの? 三か月って約束したでしょう。まだ二か月...

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