第34章 いつそんなに口が悪くなったんだ

莉緒はそこで、ようやく腑に落ちた。

――つまり、自分がさっきから必死に動き回っていたのを、吉野結人はずっと隠れて見物していたってこと?

カッと血が上り、莉緒は勢いよく立ち上がると、指を突きつけて怒鳴った。

「吉野結人、ずいぶん『オレ様社長』ごっこにハマってるのね。監禁なんて、今どき流行らないわよ」

吉野結人はぱちぱちと瞬きをし、彼女の言い回しがツボに入ったのか、ふっと笑った。

コーヒーカップを置いて彼女の前へ歩み寄り、頬に触れようと手を伸ばす。けれど莉緒が顔を背け、すっと避けた。

「監禁ってほどでもないだろ」

手を引っ込め、悪びれもしない笑みを浮かべる。

「『オレ様社長』は、...

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