第53章 アンドリューさんとの面会

X:『小林さん、ご安心ください。お金は確かに受け取りました。すぐに手配します。連中は跡形もなく消えますよ。必要になりましたら、またご指示ください』

 小林莉那はようやく、ほんの少しだけ息をついた。すぐさまチャット履歴と送金情報をすべて削除する。

 頼むから……莉緒はあれだけの恐怖と打撃を受け、しかも子どもまで失ったばかり。気が動転しているうちに、深く掘り下げたり、まして自分に疑いを向けたりしませんように。

 仮に疑ったとしても、証拠がない。どうしようもないはずだ。

 そのとき、車がゆっくりと彼女の住むマンションの前に停まった。

「小林さん、着きました」

 運転手が振り返り、丁寧に...

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