第56章 期限は三か月だけだ

「小林莉那のやり口、ほんとに陰湿すぎる……。一石二鳥のつもりなのよ。私が妊娠してたかもしれない子を消して、しかもお義母さんを刺激して容体を悪化させて、吉野結人の私への不満をさらに煽る。それか――お義母さんが衝撃に耐えきれないところまで追い込むつもり。どっちに転んでも、あの女にとっては得しかない」

 早川渚は背筋がひやりと冷えたかと思うと、次の瞬間には怒りで全身がぶるぶる震えていた。

「――あの悪女! よくも……! 莉緒、警察に行こう! 昨日のクラブの件も、今日、吉野おばさんのところにかかってきた怪しい電話の件も、全部話すの!」

 莉緒は首を横に振った。

「通報はする。クラブのほうは、...

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