第62章 あなたの男から電話が来たのかもね

 言い方はきついのに、莉緒の涙はかえって勢いを増した。

 わかっている。おばあちゃんはおばあちゃんのやり方で、不器用に気遣ってくれているのだ。慰めて、心配させまいとして、余計な負担を背負わせないようにして。

 おばあちゃんは、ぽろぽろ――いや、ばらばらと落ちていく莉緒の涙を見て、聞こえるか聞こえないかほどのため息をひとつこぼした。

 けれど結局、それ以上は何も言わない。黙って餃子の皿を自分のほうへ寄せ、莉緒から少し離した。匂いがまた刺激しないように、というふうに。

 莉緒はおとなしく座り直し、スプーンを取って、ぬるい粥を小さく小さく口に運んだ。

 粥はやわらかく炊けていて、ほんのり...

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