第65章 調べる力があるなら自分で調べろ

「莉緒、話を聞いてくれ。俺はただ……」

 そんな彼女の様子を見た吉野結人は、胸の奥がざわざわと落ち着かなくなっていくのを感じていた。

 思わず一歩踏み出し、涙を拭おうと手を伸ばす。

「触らないで!」

 莉緒は彼の手を勢いよく払いのけ、そのまま思いきり突き飛ばした。

 吉野結人はたたらを踏み、どんと背中から扉にぶつかる。

「出てって!」

 莉緒は入口を指さし、半ば絶叫するように叫んだ。

「吉野結人、出てって! 今すぐ! 出ていけ!」

「落ち着け!」

 吉野結人はどうにか体勢を立て直し、莉緒の肩を支えようと手を上げる。

「俺はただ聞いただけだ! おまえだって決めつけたわけじ...

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