第84章 最も致命的な過ちを犯した

 小林莉那はぎゅっと奥歯を噛みしめると、ベッドサイドまで歩み寄り、バスタオルを乱暴に引きはがして、そのままベッドへ身を横たえた。

 腕を伸ばし、彼の引き締まった腰にそっと回す。

 顔を首筋に埋め、目を閉じた。

 翌朝。

 激しい二日酔いの頭痛の中、吉野結人が目を覚ましたとき、視界に入ったのは、いつも自分が泊まるあのホテルの部屋だった。

 だが昨夜のことは、ひどく曖昧だった。

 酒に酔っていたことだけは覚えている。朦朧とする意識の中、誰かに身体を支えられた気もした。

 けれど、どうやってクラブの廊下を抜け、どうやってエレベーターに乗り、どうやってこのベッドに横になったのか――そこ...

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