第152章 ここへ行けば答えがある

平山亜美の視点:

 私は涙で滲む視界のまま店長を見上げた。

「……それ、どういう意味ですか」

 店長は答えない。

 代わりに、エプロンの前ポケットをしばらく探り、1枚のカードを取り出して私の目の前へ差し出した。

 郊外のファームの住所。市街地から車で30分ほどの距離だ。

「ここへ行けば、探してる答えが見つかるかもしれない」

 どうしてそこで言葉を切るのか、私には分からない。けれど、店長の言葉が根拠のない作り話だとも思えなかった。

 私はカードを大事にポケットへしまい、背筋を伸ばして深く頭を下げる。

 店長は笑って手をひらひら振り、そんなことしなくていいと合図した。

 フィ...

ログインして続きを読む