第153章 これはいったいどういう意味だ

平山亜美の視点:

  表紙には、ころんと丸い文字で大きく『莉々の日記』。その横に、鉛筆で描かれたちいさなカートゥーンの女の子。

  ――これ、莉々の絵だ。間違えるはずがない。

  莉々は昔から絵が上手だった。あんなに小さかったのに、いろんなキャラクターをすらすら描けてしまう。

  鼻の奥がつんと痛んだ。けれど涙が落ちたら、この日記を汚してしまう。私は乱暴に目元をぬぐい、震える指で1ページ目を開いた。

  最初のページは、ほんの数行。日付は――二十年以上前の、ある日。

  そこには、こう書いてあった。

  【きょう、亜美がまたきた。ピンクのワンピースをきてた。すそにちいさいフリル...

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