第48章 本当に立派だ

望月朝夜は、林田修の手配した私立病院へ転院させられた。

最上階――特別病室。

林田修は最高の医療チームと看護スタッフを揃え、須藤千奈はほとんど住みつく勢いで、毎日つきっきりで彼女を見守っていた。

けれど望月朝夜の言葉は、日に日に少なくなっていく。

多くの時間、彼女はベッドに身を預けたまま、窓の外の空を見ていた。午後がまるごと溶けてしまうほど、ただ、ぼんやりと。

脚にはギプス。思うように動けない。身体も、目に見える速度で細っていった。

その日の午後、彼女のスマホが不意に鳴った。

見知らぬ番号。

出る気にはなれなかったが、着信音はしつこく、何度も何度も繰り返される。

須藤千奈は...

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