第百八十三章

大毅は一言も発することができなかった。

ただ、和也があまりにも苦しそうだったから、葵に会えば何か変わるかもしれないと思っただけなのだ。

「もういい」

和也が口を開いた。

「俺が言わせたんだ。こいつは関係ない。文句があるなら俺に言え」

葵は和也を見やり、嘲笑に満ちた目を向けた。

「あなたに言う? 和也、どの口が言ってるの? あなたは私の何?」

「俺はお前の夫だ」

和也は彼女を見つめ、その瞳には苦痛が色濃く滲んでいた。

「葵、お前が認めようと認めまいと、法的には俺が夫だ。お前を守る責任がある」

「私を守る?」

葵は冷たく笑った。

「和也、冗談はやめて! あなたがいつ私を守...

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