第60章

葵は口角を上げ、ふっと笑みをこぼした。この二人の見事な連携プレーには、いっそ拍手でも送りたくなる。

「何を笑っている!」

和也が葵を睨みつけた。

「お前が盗んだなら、さっさと出せ! 今すぐ認めないと、後で探し出された時に恥をかくのはお前だぞ!」

「取っていないと言っても信じないのでしょう?」

葵は肩をすくめた。

「だったら、好きに探せばいいわ」

葵は両手を広げ、和也に促した。

和也は机の上を一瞥し、ベッドへ向かった。枕を跳ね除けると、案の定、そこにはメレダイヤがあしらわれたネックレスが転がっていた。

雪菜がすぐさま駆け寄り、そのネックレスを両手でしっかりと握りしめた。

「...

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