第20章

会議室を出た二人は、オフィスの廊下に並んで立ち、パンパンと手を叩いた。

「みんな、聞いて。嬉しい知らせがあるわ。たった今、星陽ファッションさんと正式に提携が決まった。私たちのデザインが、今年の秋冬コレクションでランウェイに乗る」

その一言で、空気が一気に弾けた。

「日頃の頑張りに感謝して、今月は全員ボーナス二倍!」千鳥結亜が畳みかける。

オフィスには歓声が巻き起こった。

蘭亭を出たころには、もう午後になっていた。

慌ただしく家を飛び出し、そのまま交渉準備に追われた星川千奈は、丸一日なにも口にしていない。

千鳥結亜は「ほんと、自己管理がなってない」と小言を言いながらも、彼女を有名...

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