第214章

永太の目がふっと翳り、すぐにぱっと明るくなった。

「鳴瀬おじさん、弟ってちっちゃいよね。ぼくたちも一人、作ろうよ?」

「永太、そんなに弟が好きか?」

鳴瀬颯真は笑って、くしゃりと永太の頭を撫でた。

「うんうん!」

永太は力いっぱい頷く。

「颯真兄さん、卓也と秋良さんと話してて。俺、永太連れてもうちょっと見て回るから」

鳴瀬玲也は慌てて永太を受け取り、そのまま抱き上げて離れていった。これ以上、颯真が困るようなことを永太に言わせたくないのだろう。

今夜の永太は、鳴瀬家の「みんなの宝物」だった。

可愛い顔立ちに、人懐っこい性格。加えて――彼が鳴瀬颯真の息子であることを、ここにいる...

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