第22章

星川千奈の白い肌には濃淡さまざまなキスマークが散り、指一本動かす気力すら残っていなかった。

けれど鳴瀬颯真は、疲れの影も見せない。浴槽から彼女を抱き上げると、濡れた身体を丁寧に拭き、寝室まで運んでベッドへそっと降ろす。さらに髪まで一本残らず乾かしてやった。

――こうした優しさは、今に始まったことではない。

激情のあと、彼は必ず千奈の面倒を見た。重度の潔癖症のくせに、彼女のためなら後始末まで引き受ける。

星川千奈はベッドに横たわったまま、霞のかかった視線で鳴瀬颯真を見上げる。

「先に薬。寝るのはそのあとだ」

鳴瀬颯真はベッド脇に腰を下ろし、片手で千奈の細い足首を押さえた。もう一方の...

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