第26章

星川修明は信じられないという顔で、彼女を食い入るように見つめた。

星川千奈は立ち上がる。

「だから、これから先……あなたたちは鳴瀬颯真から、もうそう簡単には何も引き出せないと思う」

星川修明を一度だけ深く見据え、星川千奈は背を向けて歩き出した。

けれど数歩も行かないうちに、背後から怒鳴り声が飛んできた。

「星川千奈! 誰が勝手に決めていいと言った?!」

可笑しい。

星川修明が気にしているのは、私がなぜ離婚するのかでも、鳴瀬颯真のもとでどんな目に遭ったのかでもない。

込み上げた熱いものが、視界を滲ませる。

「私の結婚よ。私が決める。誰の許可が必要なの?」

けれど星川修明は、...

ログインして続きを読む