第42章

星川千奈は風見逸央に連れられて個室へ入った。中に座っていたおばあさんの姿を見て、思わず目を丸くする。

「……どうして、ここに?」

おばあさんは一目で千奈だと気づき、ぱっと表情を明るくした。

「千奈!」

星川千奈は慌てて駆け寄り、そっと腕を貸して席に落ち着かせる。

おばあさんは興奮したまま、身振り手振りまで大きい。

「ほら、あなたも座りなさい。さあさあ」

勧められるまま、千奈も腰を下ろした。

そしておばあさんは千奈の手をぎゅっと握り、離そうとしない。

「……二人、知り合いなのか?」

風見逸央まで目を見張った。

おばあさんは嬉しそうに頷く。

「この前、あなたに話したでしょ...

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