第273章

「いい動きだ、妹弟子。このバー、なかなかじゃないか」

一日中登山をしたというのに、白石安広は相変わらず精力的だ。

天宮拓海が眠りについたのを見計らって、どうしてもと言って星谷由弥子を連れ出し、帝都のバーへ繰り出したのだ。

「噂通りだな。帝都のバーはレベルが高い。見ろよ、この照明の下でも、みんな派手で輝いてるぜ」

白石安広は興味津々でスマホを取り出し、あちこち写真を撮りまくりながら、口では感嘆の声を上げ続けている。

星谷由弥子は、目の前を通り過ぎていく男——上半身は白シャツ、下半身は超ミニパンツという出で立ち——を見て、頬を引きつらせた。

ついでに周囲を見渡せば、男女問わず多かれ少...

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