第437章

未来工業パーク、A-3号コア技術実験室。

星谷由弥子がプロジェクトに深く関わるようになって以来、夏目康祐はここを自分のオフィスかのように使い始めていた。星谷に対する彼の甲斐甲斐しさと入れ込みようは、パーク内の誰もが知る公然の事実となっていた。

だが、その隠そうともしない偏愛ぶりは、当然ながら一部の者たちの反感を買うことになる。

「またボツだって?」

給湯室で、誰かが声を潜めた。だが、その声に含まれる怨嗟は、コーヒーメーカーから立ち上る蒸気よりも濃く漂っていた。

「ああ。三川さんたちのチームが何日も徹夜して仕上げた案なのに、あいつの一声で終わりだ」

「口先だけなら誰だってできるさ。...

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