第525章

ドクン。

また、脈動だ。

今度は、司令センターにいる全員がはっきりと感じ取った。足元の地面から伝わってくる、極めて微細な、しかし確かな震動を。

それはもはや計器上のデータではない。物理的なレベルでの、現実のフィードバックだった。

「南米、アマゾン盆地。第三観測ステーションより報告」

大ニコのホログラムに、リアルタイムの映像ウィンドウがポップアップする。

画面の中では、熱帯雨林迷彩に身を包んだ数名の研究員が、眼前の光景に唖然としていた。

樹齢百年はあろうかという古木が、周囲の十数トンもの土砂や岩石ごと、ゆっくりと、そして音もなく、地面から浮き上がっているのだ。

地上五十センチの...

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