第17章

「大丈夫、大丈夫! わたし二代目の起業家なの。父がわたしのためにって会社との提携を紹介してくれたんだけど、ほんっとに好きじゃなくて!」

「わたし、あなたのファンなんです。SNSに絵を上げはじめた頃からずっと追ってます。刺さりすぎて……! ギャラが足りないなら上乗せします。お願い、権利を譲ってください!」

日向雫は指先をふと止め、返信を打った。

「評価してくださってありがとうございます。今はスタジオ所属なので、まずボスに確認します。なるべく早くお返事しますね」

送信すると、そのまま坂本時佐とのトークを開き、事情を簡単に説明する。

メッセージを飛ばして数秒。坂本時佐から電話がかかってき...

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