第35章

「監視カメラを確認する?」

鷹司蓮矢は途方もない冗談でも聞かされたみたいに鼻で笑った。だが、抑えきれない怒りが絡みついている。

「子どもはもう……いないんだぞ。今さら調べて、何の意味がある?」

一歩、距離を詰める。声音には痛みと叱責が滲んだ。

「雨宮静佳はお前のせいで、子どもを失った。それだけじゃない、医者は言ってる……この先、妊娠できる可能性は低いって。そこまでされて、よく平気でいられるな」

日向雫は、むしろ低く笑った。

「彼女は本当に子どもを望んでたの? それとも、その子で『鷹司奥さん』の座をがっちり握りたかっただけ? あなた、本当に見抜けないの?」

雫は蓮矢の視線を正面か...

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