第35章 陥れ

浅野天は彼らと広告業界の近況を二言三言交わすと、今度は自社の次クールの新製品発表について切り出した。盛天に協力を頼みたいらしく、話しながらスマホで企画案のスクショをめくり、夏目千尋に見せてくる。

三上隼人はその横に立ち、時折一、二言挟んでは、話題を自分のほうへ寄せようとした。

「浅野社長、発表会ってオフラインでもやるんですよね? 俺、前に出資したPR会社があって、会場のツテがめちゃくちゃ多いんです。必要なら、うちで繋ぎますよ」

浅野天はそれを聞くなり目を輝かせた。

「本当ですか? それは助かります」

三上隼人は流れに乗って、夏目千尋のほうへ半歩寄る。

「アンナ、盛天はクリエイティ...

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