第39章 真相が明らかに

葉山心菜は神崎雅臣の背後に立ったまま、その一連の流れを見つめ、胸の内で夏目千尋に親指を立てた。

アンナ、やるじゃん。

これで全員、逃げ道が塞がった。

警察が来て、その場で所持品検査――時計を持っていた人間が終わりだ。言い逃れもできない。走って逃げることもできない。

神崎雅臣は口元をわずかに吊り上げた。

空いた椅子を見つけて腰を下ろし、足を組む。その所作は妙に余裕があり、まるで芝居の幕が上がるのを待つ観客みたいだった。

木村美弥が指を突きつける。爪先が夏目千尋の鼻先すれすれで止まり、甲高い声が宴会場の空気を裂いた。

「あなた以外に誰がいるのよ! そんな貧乏くさい格好して。私の時計...

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