第263章

夜。立花柚月はダイニングテーブルに座り、頬杖をついてキッチンを見つめていた。

西園寺蓮の長身がその中でせわしなく動いている。ドアの隙間から漂ってくる麺の香りが、すでに空腹を感じていた彼女の食欲をさらに刺激した。

翔と沙耶はもう眠りについているし、立花紫苑もこの時間に二階から降りてくることはない。

広いダイニングには、立花柚月と、出来上がった麺を運んできた西園寺蓮の二人だけだった。

「今日ね、おじさんから電話があって、週末一緒にご飯でもどうかって」

柚月はスープを一口飲み、心地よさそうに目を細めた。

「絵里さんも呼んで、ちょっとした身内の食事会にしたいみたい」

蓮は彼女を一瞥し、...

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