第264章

西園寺蓮は彼女の首筋に顔を擦り寄せた。その温かい吐息が耳元をくすぐり、立花柚月はたまらず身をよじって逃げようとする。彼女は振り返り、西園寺蓮の顔色をうかがった。

「どうして彼女のことが嫌いなの?」

「下心が見え透いているからな」

西園寺蓮は彼女を抱き寄せたまま、ふかふかのベッドに寝転がった。極上の柔らかさで、横になるだけで心地よい。

立花柚月は不思議そうに尋ねた。

「あなたが誰かに対して、あんなにあからさまな不満を見せるなんて珍しいわね。彼女に何かされたの?」

「君が支社をここまで軌道に乗せたっていうのに、このタイミングで首を突っ込んでくるなんて、おいしいところを持っていきたいだ...

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