第71章

「いいから、もう行け」

 言われたことは全て戯言で、何の役にも立たなかった。

 もし他の女性が相手なら、西園寺蓮は特に何も思わなかっただろう。だが、立花柚月に限って、そんな理由で動くはずがないと彼は考えていた。

 翌日、教授がの診察に訪れた。

「順調だね。このままいけば、いつか完全に健康を取り戻せるはずだよ」

 立花柚月は心から感謝した。

「ありがとうございます。先生が執刀してくださらなければ、どうなっていたか分かりません」

 教授は笑みを浮かべた。

「わしももう年だ。これからは、もう誰の手術も引き受けんつもりだよ。今回執刀したのは、ある男が...

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