第97章

絶対に、立花柚月山口稔を会わせるわけにはいかない!

園田タカシは曲がり角の物陰に身を潜め、立花柚月ナオミの背中を、陰湿な眼差しでじっと睨みつけていた。

立花柚月はふと、誰かに見られているような気配を感じた。だが、振り返って確認しても、そこには誰もいない。

「どうしたの?」

ナオミが尋ねる。

「ううん、なんでもない。気のせいかな……」

立花柚月がそう答えた瞬間、廊下のエレベーターの扉が開いた。

中から西園寺蓮が姿を現す。その後ろには七社和也が続いており、彼はにこやかに挨拶をしてきた。

「**立花...

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