第14章

九条和也は火葬場から追い出されたあとも、頭の中がずっと霧がかかったみたいだった。

本当に小野詩織の差し金なのか。

それとも天城澪が、わざと自分を陥れようとしているのか。

焦ってスマホを取り出し、小野詩織へ電話をかける。震える声で、いきなり核心を突いた。

「お前……ばあちゃんの病室に、人をやったのか?」

その言葉に、小野詩織の胸がひくりと跳ねた。

だが彼女はすぐに平静を取り戻す。いつも通り、無垢で何も知らないみたいな声を作る。

「え? 和也、何の話? どうしたの?」

九条和也は、その声を信じてしまった。

きっと誤解だ。

胸のざわつきを押し殺し、低く言う。

「……いや、いい...

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