第164章

「お母さん、言いたいことはわかった。妹の頑張りが、ちゃんと報われるようにする」

小野隼人はその意見に同意すると、振り向きざまに部下へ指示を飛ばした。

宣伝プランを組め。予算は上限なし。

ただし主役は天城澪だ。彼女の過去のデザイン実績も一つ残らず並べて、徹底的に“格”を見せつける。話題性は、必ず作れ。

もちろん動き出す前に、隼人は妹の意思も確認した。

いま山荘の改装は中盤。肝となる意匠が形になり始め、一般的にもいちばん告知が映えるタイミングだ。

天城澪は首を横に振らない。

「いいよ。宣伝はモデリング図でも使えるし。山荘の推しポイントは、こっちで整理してから送る」

「了解」

翌...

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