第18章

村田が低い声で釘を刺した。

「この案件をどうやって取ったか、九条社長だって腹の底ではわかってる。本社はお前の後ろ盾になる。だが――それは、お前が好き勝手していい理由にはならない」

九条和也は、そこでようやく腑に落ちた。

この件、天城澪が絡んでいる。

「俺はただ、話が――」

「私は上の意向を伝えてるだけだ。不服なら九条社長に直接言え」

村田はそれだけ言い捨て、通話を切った。

子会社の社長である自分など、眼中にないと言わんばかりに。

九条裕也――。

足場を固める絶好の機会を奪われた九条和也の胸で、怒りがじわじわと燃え上がる。

「和也、なんで急にこんなことに……? 澪さん、本社...

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