第37章

S級プロジェクトの担当が天城澪に決まった途端、同僚たちは露骨に、あるいは露骨にならないふりをして、彼女を孤立させはじめた。

陰で言いたい放題。耳に入ってくる言葉は、どれも品がない。

天城澪は最初、気づかなかった。けれど仕事で協力を頼むたびに、押しつけられ、先延ばしにされ、たらい回しにされて――ようやく違和感が形になる。

会議を入れようとしても、皆が皆、もっともらしい理由を並べて逃げた。

そこでやっと、これは「空気」じゃなくて「意図」だと理解した。

……まあ、想定内だ。

結局、全部自分でやるしかない。経験値だと思えばいい。

そうして天城澪は、早朝に出て深夜に帰る生活に突入した。日...

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