第42章

「ううん。ただ……どう接したらいいのか、まだ分からないだけ」

天城澪は手でぱたぱたと風を送り、まとわりつく暑さを押し下げる。あえて、それ以上は答えなかった。

追及する気満々だった湯本映里も、澪がテーブルに置いたスマホが鳴り出したのを見て、言葉を飲み込む。

画面に踊る名前は、九条裕也。

――なのに、登録名は『叔父』。

映里は視線を戻し、口元をにやりとさせた。

「結婚したのに、まだ『叔父』って登録してるの? 辈分ぐちゃぐちゃじゃない。もしかして夫婦の特殊な趣味?」

「変なこと言わないで」

澪は慌てて遮った。

……確かに、登録を変え忘れていた。

澪が出ないままでいると、映里がせ...

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