第68章

彼らの設計案は、彼女のものと大差なかった。

――盗作だ。

天城澪が呆然としている間に、すでに彼女の番号札と名前が読み上げられていた。

澪は落ち着いた足取りで壇上へ向かう。小野詩織とすれ違った瞬間、詩織の瞳に浮かぶ得意げな色を捉えた。

――天城澪。これで、まだ余裕ぶれるの?

天城澪が自分の設計資料を大スクリーンに映し出した途端、客席がざわついた。

「前の案とほとんど同じじゃない? 盗作でしょ」

「天城澪って、そういう人だったんだ」

「盗作でコンテスト出るとか、恥知らずにもほどがある」

「……」

囁きが波のように広がる中、澪は淡々とマイクを取った。声は揺れない。

「皆さま。...

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