罪深いパート2

ダクソン視点

寝室を出ていくブラムを捕まえた。奴の髭はまだ濡れていて、とんでもなく得意げな顔をしている。

「あとはご自由に、アルファ」奴は意地の悪い笑みを浮かべてそう呟くと、俺の横をすり抜けていった。俺の中の狼が是認するように唸る。部屋に足を踏み入れたときには、すでに心臓が激しく脈打っていた。そして――とんでもない光景に、俺は息を呑んだ。

彼女はだだっ広いベッドに身を投げ出し、片膝を立て、頭を反らし、指を太腿の間に埋めていた。その指は蝋燭の光の下、ぬめりで煌めいている。俺が唸り声を上げた瞬間、彼女の瞳がかっと見開かれた。

「待てなかったのか?」俺は砂利と罪を混ぜたような低くしゃがれた声...

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