強さの発見

ダクソン・ストームクロー視点

ストームクロー砦の食堂が、これほどの姿を見せたことはなかった。戦時中の戦略会議のときでさえ、月の満ちる祭りの夜でさえも。今宵、我々は何か神聖なもの――何か古きものの入り口に立っているかのような感覚があった。

獣人、人間、魔女、ドラゴン、狼、フェアリー、そしてライカン……星々の下に生きるあらゆる血族が、このテーブルに集っていた。そして、その上座に座るのは――

ドライアドの王族。

マイリオン・シルヴェンドリル王とその家族は、大地そのものの一部であるかのように、流麗でありながら力強く、地に根差していながら神聖な動きだった。その存在感は、剥き出しの魔力のように、稲...

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