ヴァンパイアメイト

アシュリアン・ヴェイル視点

これまで数多くの城を見てきた。いくつか焼き払い、いくつかで血を流し、いくつかで女を抱いた。だが、こいつは? ストームクロー砦は、そのクソったれの壁の中に力が脈打っているのがわかった。

アルファ・ドレイヴンが、魔法をかけられた石でできた曲がりくねった廊下を先導する。一歩ごとに、伝統と支配の重みが反響した。ダクソンは狼の姿をした壁のようにエロウェンの脇を固め、俺はそのすぐ後ろを、二人を見守りながらついていった。学び、計算し……そして、彼女の香りがふと漂ってくるたびに、平静を失わないように必死で堪えながら。

彼女は輝いていた。そして、どうしようもなく、俺のも...

ログインして続きを読む